第465話・やさしくなりたい(2)
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――そして、数日が経過した夜。
『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーっ゙!!』
とっぷりと静寂に包まれた丑三つ時、
多くの善良な市民が安らかな床に就く、眠れる住宅街の平穏な空が、
今宵も、大音響の奇声によって切り刻まれる。
この、全てをぶち壊しにする、迷惑千万な怪音は、
もちろん、とある元・天才医学者が住む、
小さな安アパートの一角が、発信源となっていて、
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙・あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーっ゙!!」
これが人の声ならば、とっくに声帯が焼き切れても不思議ではない、
地鳴りのような轟音……それを、オンボロ住宅の、
薄っすいサイディング壁が、いかようにもさえぎれる訳が無く……
一体、何デシベルの音圧が、付近へ放たれているのか定かではないが、
「ゔ~~っ゙!ゔ~~っ゙!・・・、・・・・~~~!!」
一番の被害者は、当然、隣で寝ている俺……
頭蓋骨を高速シェイキングしてくる、重低音ドラムの直撃を浴びて、
否応無く叩き起こされる憂き目に、毎回遭わされており、
(……また・かよ……!?カンベンしてくれぇぇ~~っ!!)
もう何晩、同じ夜泣きが繰り返されているだろうか?
連日連夜の襲撃を食らい続けて、酷い睡眠不足……
布団を被ってスルーしたくとも、とてもではないが、
耐え抜ける規模のボリュームではなく、
「……ゔ~~っ゙!!……ゔ~~っ゙!!
こっ、殺すひ(気)かあ゙ぁ゙~~~っ゙っ゙!?」
あまりのしつこさに根負けして、
悶絶しながらヨロヨロ起き上がる……
頭はボサボサ、眼球は血走った寝ぼけまなこで、
忌々しい癇癪小僧を、呆然と睨みつけ、
「らんだ(何だ)!?……らっこ(抱っこ)か?
ほんぶ(おんぶ)か?……はムリだからな……ふあぁぁ……っ!!
……ゔ~~っ゙!……うぢふうひ……口封じは・どこだ……?
あったあった……ホラ、これでもチュッチュしとけ、
チュッチュ、チュッチュ!」
と、枕元を手探りし、用意してあった『口封じ』という名の、
スパウト(飲み口)付きトレーニングカップを、
泣きわめく恋人の口にねじ込んで、
おしゃぶりと水分補給を、同時にかなえさせてやろうとするも……
情け容赦なく”ペッ!”と吐き出され、
「ゔあ゙っ゙!!ゔあ゙っ゙!!ゔあ゙っ゙!!ゔあ゙っ゙!!
ゔあ゙あ゙!!ゔあ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙あ゙~~~~っ゙っ゙っ゙!!」
「……!!……も゙お゙ぉ゙ぉ゙~~~っ゙!!
じゃあ、何が気に入らねぇってんだよ!?……コラ、暴れんな!!
ベッドから落っこちるっつってんだろが!!」
ギシギシッ!!ギシギシッ!!
ドッタン、バッタン!!ドッタン、バッタン!!
嫌味ったらしくも、こんな真夜中になってから覚醒し、
元気一杯に手足をバタつかせつつ、不平不満を爆発させるクソガキへ、
無限の愛情を注げなどと、俺に要求出来る奴がいたとしたら、
そいつは悪魔か偽善者のどちらかだ!
終わりの見えない肉体労働に加えて、
どうやっても言葉が通じない、焦燥感……
疲労と憎しみが募る一方で、精神的に、もはや限界を迎え、
「~~~!!~~~~~!!
いっ、いっ、いい加減に・・・っっ!!」
(しやがれぇぇぇーーーーーっっっ!!)
ガバーーッ!!
とうとう、ストレスマックスで錯乱をきたし、
うるさ過ぎる顔面へ、根限り枕を押し当てて遮音すべく、
衝動的に、高く持ち上げた……矢先、
コンコン!コンコン!
(……?!)
誰かが、玄関ドアをノックする音が、耳朶へ滑り込んできた。
「……ッッ!!……ハアッハアッハアッハアッ!!
……フウッフウッフウッフウッ!!」
あわや、無抵抗な幼児を、
勢いで、窒息殺害する寸前だった俺!
(……だっ、誰だ!?……こんな時間に……!
……幽霊?……オバケ?……よもや幻聴とかじゃ、ねーだろな??)
ギリギリ崖っぷちで、難を逃れられた幸運に驚愕しながら、
自分を取り戻さんと、乱れた呼吸を整え……
しかしながら、深夜における突然の来訪者に、
オカルトちっくな恐怖感も覚えつつ……そっと気配を隠して、
定期的に繰り出される、乾いた打撃音へ意識を向け、
コンコンコンコン!!
『……オイ、ここを開けろ!……警察だ!!』
「……!?」
別の意味で、恐ろしい存在にまみえていることが判明して、
またも心臓が跳ねあがってしまう!
(……けっ、警察?!……何で??どっ、どうしよ……!!)
一体全体、何が起こっているのか、さっぱりだ!
(ヤングのおっさんが、またぞろケチつけに来たってのか!?
けど何か、関係ねぇみてーな雰囲気だし……!
アポ無しってのも、おかしいし……!!)
あれこれ心当たりを探ろうとも、そもそも、
千尋がこんな状態では、身動き取ることすらままならない。
出来るならば、日を改めて貰いたい思いで一杯だが、
このまま、国家権力を捨て置いて、穏便に済む道理もなく……
どうにか、『早々にお引き取り願うしかない』と、
渋々出口まで赴いて、鍵を外し、
ガチャッ……
「……あの……どういった、ご用件で?」
ドアの隙間から、おずおずと見上げる俺の瞳へ、
満月に照らされた、ガタイの良い男性警官、二人が映り込む。
「……ん……?」
初対面と思しき人相の彼らは、出て来たのが、
丸腰のひ弱そうな少年であったのが、意外だったのか……
少々眉をあげて、値踏みするように俺を見据え、
「君は、ここの人間か?……他に、大人は?」
「……へ?……イヤ、いませんけど……。
……俺と、もう一人だけ……」
奥から、ギャンギャン慟哭をあげている声が聞こえれば、
言わずもがな……早くあやしに帰りたくて、
ソワソワしている少年の態度に、
一瞬だけ、キョトンと目を見合わせた警官達は、
「……とにかく、中へ入れて貰うぞ。
この家で、不当な虐待がなされているという通報が、
近隣住民から、寄せられたんだ」
「えぇーーっ!?……ぎゃっ、虐待?!」
「そうだ。毎晩毎晩、子供だか動物だかの、
折檻されている悲鳴が、夜通し響いてきてかなわない、
何とかしてくれと、頼まれてな。
遅くに悪いが、事実関係を確認させて貰う」
「あっ!!ちょ、ちょっと、待って!!」
事態に混乱し慌てふためく俺が、止める間も無く、
ズカズカと侵入して来て、室内をあらため、
「……はぁ?コイツなのか??」
寝床で引っくり返っている長身青年を発見して、
ギョギョッと目をまん丸にする。
「オイ、ちょっと見てこい」
予想だにしない展開に戸惑いながらも、
犯罪をいぶかしむスタンスを崩せない警官達。
他に人影は無いかと、一人がくまなくうろついて捜索するも……
元より、子供二人暮らしのアパートに、
追加の不審人物が居るはずもなく、
「あのっ、違うんです!!
確かに、騒いでるのはコイツなんですけど、虐待とかじゃねくて……!
病気で、夜泣きしてるだけなんです!!」
「……病気だぁ?!」
すがりつく家主の、必死な弁明も、
ますます彼らの不信感を煽ってしまい、
「どう見ても、薬物中毒の症例だろう、これは!?
……お前!!ここで何をしている!?
……立て!!……使っていたクスリを、出すんだ!!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
尋常でない目つきで絶叫し続ける、聾唖(ろうあ)者の肩を揺らして、
自白を強要するも、今はラリっていて会話不能と判断し、
「詳しい話は、署で聞くとしよう。
……君!……持っている物を、出して貰おうか。
抵抗すると、身のためにならないぞ?素直に、命令へ従いなさい!!」
幼児虐待から覚醒剤所持容疑へ案件を切り替えて、
正気の俺に対し、証拠品を渡すよう詰め寄って来て、
「……違う……!……本当なんです、信じて下さい!!
千尋はガチで、重度の精神疾患病者なんです!!」
それを、青い顔で首を振りながら、死に物狂いで否定する俺!
「クスリなんか、持ってない……お願いだから、怖がらせないで!!
脅したら、ますます夜泣きが激しくなってしまう!!」
「嘘をつくな!!
じゃあ、コイツの両腕についている無数の注射痕は、何だ!?
ヘビロテで常用しているという、動かぬ証拠じゃないか!!」
「そっ、それは……!……昔の……!……今じゃない!!
……今は、リハビリ中で……!!……断薬してるんです!!
それと夜泣きは、関係無いんです!!」
涙目でたどたどしく無罪を主張するも、現実の状況が、ほぼ、
『再犯率”ゲキ高”の罪過に手を染めている』と、告げていて……
俺達のややこしい事情を知らない、警官連中の誤解を解くには、
果てしなく説得材料に欠けていると判明して、
困窮極まってしまい――
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――そして、数日が経過した夜。
『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーっ゙!!』
とっぷりと静寂に包まれた丑三つ時、
多くの善良な市民が安らかな床に就く、眠れる住宅街の平穏な空が、
今宵も、大音響の奇声によって切り刻まれる。
この、全てをぶち壊しにする、迷惑千万な怪音は、
もちろん、とある元・天才医学者が住む、
小さな安アパートの一角が、発信源となっていて、
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙・あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーっ゙!!」
これが人の声ならば、とっくに声帯が焼き切れても不思議ではない、
地鳴りのような轟音……それを、オンボロ住宅の、
薄っすいサイディング壁が、いかようにもさえぎれる訳が無く……
一体、何デシベルの音圧が、付近へ放たれているのか定かではないが、
「ゔ~~っ゙!ゔ~~っ゙!・・・、・・・・~~~!!」
一番の被害者は、当然、隣で寝ている俺……
頭蓋骨を高速シェイキングしてくる、重低音ドラムの直撃を浴びて、
否応無く叩き起こされる憂き目に、毎回遭わされており、
(……また・かよ……!?カンベンしてくれぇぇ~~っ!!)
もう何晩、同じ夜泣きが繰り返されているだろうか?
連日連夜の襲撃を食らい続けて、酷い睡眠不足……
布団を被ってスルーしたくとも、とてもではないが、
耐え抜ける規模のボリュームではなく、
「……ゔ~~っ゙!!……ゔ~~っ゙!!
こっ、殺すひ(気)かあ゙ぁ゙~~~っ゙っ゙!?」
あまりのしつこさに根負けして、
悶絶しながらヨロヨロ起き上がる……
頭はボサボサ、眼球は血走った寝ぼけまなこで、
忌々しい癇癪小僧を、呆然と睨みつけ、
「らんだ(何だ)!?……らっこ(抱っこ)か?
ほんぶ(おんぶ)か?……はムリだからな……ふあぁぁ……っ!!
……ゔ~~っ゙!……うぢふうひ……口封じは・どこだ……?
あったあった……ホラ、これでもチュッチュしとけ、
チュッチュ、チュッチュ!」
と、枕元を手探りし、用意してあった『口封じ』という名の、
スパウト(飲み口)付きトレーニングカップを、
泣きわめく恋人の口にねじ込んで、
おしゃぶりと水分補給を、同時にかなえさせてやろうとするも……
情け容赦なく”ペッ!”と吐き出され、
「ゔあ゙っ゙!!ゔあ゙っ゙!!ゔあ゙っ゙!!ゔあ゙っ゙!!
ゔあ゙あ゙!!ゔあ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙あ゙~~~~っ゙っ゙っ゙!!」
「……!!……も゙お゙ぉ゙ぉ゙~~~っ゙!!
じゃあ、何が気に入らねぇってんだよ!?……コラ、暴れんな!!
ベッドから落っこちるっつってんだろが!!」
ギシギシッ!!ギシギシッ!!
ドッタン、バッタン!!ドッタン、バッタン!!
嫌味ったらしくも、こんな真夜中になってから覚醒し、
元気一杯に手足をバタつかせつつ、不平不満を爆発させるクソガキへ、
無限の愛情を注げなどと、俺に要求出来る奴がいたとしたら、
そいつは悪魔か偽善者のどちらかだ!
終わりの見えない肉体労働に加えて、
どうやっても言葉が通じない、焦燥感……
疲労と憎しみが募る一方で、精神的に、もはや限界を迎え、
「~~~!!~~~~~!!
いっ、いっ、いい加減に・・・っっ!!」
(しやがれぇぇぇーーーーーっっっ!!)
ガバーーッ!!
とうとう、ストレスマックスで錯乱をきたし、
うるさ過ぎる顔面へ、根限り枕を押し当てて遮音すべく、
衝動的に、高く持ち上げた……矢先、
コンコン!コンコン!
(……?!)
誰かが、玄関ドアをノックする音が、耳朶へ滑り込んできた。
「……ッッ!!……ハアッハアッハアッハアッ!!
……フウッフウッフウッフウッ!!」
あわや、無抵抗な幼児を、
勢いで、窒息殺害する寸前だった俺!
(……だっ、誰だ!?……こんな時間に……!
……幽霊?……オバケ?……よもや幻聴とかじゃ、ねーだろな??)
ギリギリ崖っぷちで、難を逃れられた幸運に驚愕しながら、
自分を取り戻さんと、乱れた呼吸を整え……
しかしながら、深夜における突然の来訪者に、
オカルトちっくな恐怖感も覚えつつ……そっと気配を隠して、
定期的に繰り出される、乾いた打撃音へ意識を向け、
コンコンコンコン!!
『……オイ、ここを開けろ!……警察だ!!』
「……!?」
別の意味で、恐ろしい存在にまみえていることが判明して、
またも心臓が跳ねあがってしまう!
(……けっ、警察?!……何で??どっ、どうしよ……!!)
一体全体、何が起こっているのか、さっぱりだ!
(ヤングのおっさんが、またぞろケチつけに来たってのか!?
けど何か、関係ねぇみてーな雰囲気だし……!
アポ無しってのも、おかしいし……!!)
あれこれ心当たりを探ろうとも、そもそも、
千尋がこんな状態では、身動き取ることすらままならない。
出来るならば、日を改めて貰いたい思いで一杯だが、
このまま、国家権力を捨て置いて、穏便に済む道理もなく……
どうにか、『早々にお引き取り願うしかない』と、
渋々出口まで赴いて、鍵を外し、
ガチャッ……
「……あの……どういった、ご用件で?」
ドアの隙間から、おずおずと見上げる俺の瞳へ、
満月に照らされた、ガタイの良い男性警官、二人が映り込む。
「……ん……?」
初対面と思しき人相の彼らは、出て来たのが、
丸腰のひ弱そうな少年であったのが、意外だったのか……
少々眉をあげて、値踏みするように俺を見据え、
「君は、ここの人間か?……他に、大人は?」
「……へ?……イヤ、いませんけど……。
……俺と、もう一人だけ……」
奥から、ギャンギャン慟哭をあげている声が聞こえれば、
言わずもがな……早くあやしに帰りたくて、
ソワソワしている少年の態度に、
一瞬だけ、キョトンと目を見合わせた警官達は、
「……とにかく、中へ入れて貰うぞ。
この家で、不当な虐待がなされているという通報が、
近隣住民から、寄せられたんだ」
「えぇーーっ!?……ぎゃっ、虐待?!」
「そうだ。毎晩毎晩、子供だか動物だかの、
折檻されている悲鳴が、夜通し響いてきてかなわない、
何とかしてくれと、頼まれてな。
遅くに悪いが、事実関係を確認させて貰う」
「あっ!!ちょ、ちょっと、待って!!」
事態に混乱し慌てふためく俺が、止める間も無く、
ズカズカと侵入して来て、室内をあらため、
「……はぁ?コイツなのか??」
寝床で引っくり返っている長身青年を発見して、
ギョギョッと目をまん丸にする。
「オイ、ちょっと見てこい」
予想だにしない展開に戸惑いながらも、
犯罪をいぶかしむスタンスを崩せない警官達。
他に人影は無いかと、一人がくまなくうろついて捜索するも……
元より、子供二人暮らしのアパートに、
追加の不審人物が居るはずもなく、
「あのっ、違うんです!!
確かに、騒いでるのはコイツなんですけど、虐待とかじゃねくて……!
病気で、夜泣きしてるだけなんです!!」
「……病気だぁ?!」
すがりつく家主の、必死な弁明も、
ますます彼らの不信感を煽ってしまい、
「どう見ても、薬物中毒の症例だろう、これは!?
……お前!!ここで何をしている!?
……立て!!……使っていたクスリを、出すんだ!!」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
尋常でない目つきで絶叫し続ける、聾唖(ろうあ)者の肩を揺らして、
自白を強要するも、今はラリっていて会話不能と判断し、
「詳しい話は、署で聞くとしよう。
……君!……持っている物を、出して貰おうか。
抵抗すると、身のためにならないぞ?素直に、命令へ従いなさい!!」
幼児虐待から覚醒剤所持容疑へ案件を切り替えて、
正気の俺に対し、証拠品を渡すよう詰め寄って来て、
「……違う……!……本当なんです、信じて下さい!!
千尋はガチで、重度の精神疾患病者なんです!!」
それを、青い顔で首を振りながら、死に物狂いで否定する俺!
「クスリなんか、持ってない……お願いだから、怖がらせないで!!
脅したら、ますます夜泣きが激しくなってしまう!!」
「嘘をつくな!!
じゃあ、コイツの両腕についている無数の注射痕は、何だ!?
ヘビロテで常用しているという、動かぬ証拠じゃないか!!」
「そっ、それは……!……昔の……!……今じゃない!!
……今は、リハビリ中で……!!……断薬してるんです!!
それと夜泣きは、関係無いんです!!」
涙目でたどたどしく無罪を主張するも、現実の状況が、ほぼ、
『再犯率”ゲキ高”の罪過に手を染めている』と、告げていて……
俺達のややこしい事情を知らない、警官連中の誤解を解くには、
果てしなく説得材料に欠けていると判明して、
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